戯言に挑戦。

現在戯言シリーズを読んでいる。
読み始めたのはつい最近。
最近と言ってもそろそろひと月は経つ訳で、そう言う意味では最近では無いかもしれない。
まあ、シリーズ第一巻が出てからは随分、具体を挙げれば4年と4月、その長さから見れば圧倒的に最近なのだけれど。
ともあれそれだけの期間、俺は戯言にはまり込みのめり込み、ずぶずぶとぬかるみに踏み込んで沈み込んでいる。
首さえ出ていれば上々だ。
この病的で笑的で妙的で狂的で、甘美で歓喜で怪奇で回帰な。
そんな味わいが実に興味。
なんて美味い泥。
勿体も益体もなくけったいな物語だが、俺にはそれが凄く良い。


死者となるキャラが多過ぎるのが問題だが。その濃さを持ってして、何故あっさりと死に去って逝くのか。
その濃さが故に死に逝くのか。
濃密が濃密を殺す程、濃密な空間と濃密な時間。
その濃さの合間を流れ進むように敷き詰められていく戯言の山。
むしろ川だろうか。
戯言は流体の如く。
時には急流となり。
時には停滞となり。
蛇行し。猛進し。流転して。疾走する。
荒々しく。繊細で。豪胆かつ、慎重に。
燻り、燃え盛り、膨れ上がり、弾け飛び。
しかして一切が瑣末な泡。
そんな戯言。
それが戯言。
ゆえに戯言。
じつに戯言。


無論これも。
そんな戯言を真似ただけの、意味もない、単なる。
戯言だよな。


ちなみにヒトクイマジカルを今宵読み始めた。
ネコソギラジカル読み終えるのは…いつだろね?